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舟券の達人──その的中率を考える

舟券の達人──その的中率を考える

あえて商品名は伏せますが、カ○ピスウォーターって、本当によくできていますよね。

幼い頃、親が作ってくれたカ○ピスは、妙に薄い日もあれば、やけに濃い日もありました。

カ○ピスウォーターをあの絶妙な配合で仕上げたメーカーの努力には、頭が下がります──

さて、ボートレースで的中率や回収率を改善するには、まず目標をはっきりさせることが大事です。

例えば「もっと的中を増やしたいな…」「あの人は上手な買い方をするな──」と感じていても、どんな数字を目指せばいいか、あまり意識されることは少ないかもしれません。

そこで今回は「舟券上手」をテーマに、それに向けて目指す具体的な数字を探っていきたいと思います。

改めて考えてみると3連単の的中率は0.83%

今回は、「的中率」という視点から見てみましょう。

舟券上手とは具体的にどんな人のことをいうのでしょうか。

やはり「ばっちり当てられる」というのが一番分かりやすい目安になるでしょう。

この「的中できる割合」が的中率であり、数字ではっきりと示せる値です。

そこで、ボートレースの本質に注目して「舟券上手の的中率」を探ることにします。

ボートレースの3連単は全部で120通りあり、的中するのは基本的にそのうちの1点だけです。

つまり、ボートレースの3連単を1点だけ買った場合の的中率は、理論上0.83%(1 ÷ 120)ということになります。

ボートレースの「人気」はちょっと特殊?

ただ、この数字に少し違和感を覚える方もいるかもしれません。

これは、「ボートレースは1コースが強い」など、ボートレース特有の競技性によって生まれる錯覚であり、本来は120分の1という確率に変わりはありません。

そこで、ある半年間にわたる3連単の出現率を、1番人気から120番人気まで棒グラフにまとめてみました。

グラフを見てみると、1番人気がもっとも出現率が高く、徐々に下がっていく傾向が見てとれます。

つまり、1番人気を買い続けることで高的中率を維持できると考えても間違いありません。

直感じゃ難しい?そんなときは統計学

ここで、上の棒グラフをもう少し深堀りしてみましょう。

先ほどお話したとおり、ボートレースの3連単の的中率は本来、0.83%のはずなのに、グラフのようにそれよりはるかに大きな値がたくさん見られます。

そこで、この半年間のデータの数とその日数から、1日におこなわれるレース数を152レースと想定し、次のように考えます。

統計学には「何度も試すと、どのくらいの範囲に収まりそうか」を調べる便利な手法があります。

本来はこの「確率の範囲」の捉え方やニュアンスをきちんと説明すべきかもしれませんが、ここではあえて省略します。

興味のある方は「区間推定」というキーワードで調べてみてください。なお、算出に必要な値は「一般的な数値」とだけしておきます。

確率の「範囲」を知ることができる裏技

今回の例だと、「本来の的中率である0.83%の事柄を1日(152レース)繰り返したとき、そうでないときも稀にあるけど、だいたいこの範囲に収まりそうだよね」というニュアンスと思っていただいて構いません。

逆にいえば、その範囲を超える的中率が出た場合、それは「稀なことが起きている──」そんな見方もできるでしょう。

これを、上の統計学の手法で調べた結果、0.83%の事例を152レース繰り返したとき、その的中率は「0.00%から2.28%にだいたい収まる」と計算できます。

その上限となる2.28%を越える数値が、120分の1という確率から考えると「確率が高い」という側面で稀な値といえることになります。

その、統計学が「稀だ」と教えてくれている部分を徹底的に調べることで、舟券上手の的中率が見えてくるのではないか──そう考えたのです。

ここに判明!舟券上手の的中率(舟猫調べ)

そこで上の棒グラフを、出現率2.28%を境に塗り分けてみました。

グラフを見ると、本来0.83%の出来事を152回繰り返したときの上限の出現率となる2.28%を超えるのは12番人気以内のものだということが分かります。

つまり、この赤色の部分が、統計学的に見た「高的中率のエリア」と考えられます。

では、この12本の赤いエリアをどのようにすれば「舟券上手の的中率」として捉えられるのでしょうか。

実はこの赤色の部分を合わせた割合こそが、「舟券上手の的中率」なのではないのか──そのように考えました。

そこで、上の赤色の部分を合算して確率をはじき出してみましょう。

赤色の部分を上からぎゅっと押しつぶして、平らにするイメージを想像してみてください。

上のグラフから、赤色の部分の確率は4.84%と分かりました。

これは、1日152レースに舟券を買った場合、0.83%という前提を上回る「よく当たっている」と評価できる水準だと考えられます。

先にもお話したとおり、ボートレースの3連単は120通りで的中するのは基本1点なので、「ある1点を買い続けて的中率4.84%以上なら、舟券の達人だ」といえるのではないでしょうか。

もしよければ、皆さんのご意見もお聞かせください。

点数を増やせば当たる? そんなに単純じゃない

今回は、舟券上手の的中率の基準を4.84%と定めました。そこで、このように考える方もおられるのではないでしょうか。

「ってことは、達人が20点くらい買えば、的中率は100%になるんじゃないか──」

大半の方はお気付きだとは思いますが、答えは「ノー」です。

ここで、あのカ○ピスウォーターの話をもう一度思い出してください。

ボートレースの3連単は120通りあり、基本的に1レースにつき的中は1点だけ。 どれだけ点数を増やしても、その前提は変わりません。

つまり、例えば5点投票して的中しても、残りの4点はいわば「旨味のない買い目」だったのです。

完成されたカ○ピスウォーターに、もう少し多く飲みたいからと、そこに「旨味のない」ただの水を加えてしまえば、せっかくの味は薄くなってしまいます。

加えれば加えるほど薄まることは、皆さんもよくご存じでしょう。

ボートレースに話を戻すと、たとえ1点あたりの的中率が約5%の人が5点に投票しても、「旨味のない買い目」が間違いなくそこに含まれている以上、単純に5倍して25%になるわけではないのです。

このように考えると、的中率を100%にするには、やはり120点すべてに投票するしかない──ということが見えてきます。

舟券上手は点数上手でもある?!

今回は「舟券上手の的中率は?」というテーマを、統計学を使って解明してみました。

的中率4.84%──私は「なかなか本質を突いてるな」と思っていますが、皆さんはどう感じましたか?

次のコラムでは、「舟券上手の投票点数は?」というテーマをお届けする予定です。

この記事が、皆さんの「舟券の達人」への一歩となれば嬉しいです。